賃貸アパート大手レオパレス21の施工不良問題に関する物件の遮音性についての調査で、特に救急車のサイレンのような高音域で遮音性に問題が見つかっていたことが7日、分かった。
建設工程での生産効率を高めるため、部屋と部屋の間を仕切る「界壁」の内部に遮音性が低い発泡ウレタンを使ったことが要因とみられる。遮音性に問題のある法令違反物件は、すでに判明している771棟からさらに増える可能性がある。
レオパレスは昨年4月と5月に屋根裏の界壁に関する施工不良があったと発表。今年2月に新たな施工不良が明らかになり、問題が拡大した。レオパレスは調査を進める過程で昨年8月ごろに外部の事業者に依頼して調査を実施。発泡ウレタンを使った界壁の遮音性を調査したところ、救急車のサイレンなどで生じる高音域の音で特に遮音性が低いことが判明した。
レオパレス幹部は「工場での生産効率を高めるために、発泡ウレタンを素材にしてしまった」と説明。賃貸住宅需要の増加に迅速に対応したい思惑もあったという。発泡ウレタンを使えば界壁を工場で生産する際のスピードが上がるが、遮音性は低くなる。(大坪玲央)
レオパレスは生き残れるのか?
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